二硫化モリブデンショット加工

二硫化モリブデンショットは、固体潤滑材である二硫化モリブデン粉末を圧縮気体で金属部品表面に高速で噴射衝突させる表面改質技術です。
ショット加工により、各種ボルトやナットのねじ部に二硫化モリブデンを浸透させて焼き付きを防止します。
また、バインダーを一切必要とせずに処理対象物の表面を含む最表層に固体潤滑剤層を形成することができるため、摩擦低減効果が大きいことを特徴としています。
加工後の表面にはベタつきがないので埃等を吸着せず、グリスの代替えとしてクリーンルームなどで多数の採用実績があります。

最表層を改質することで形成された固体潤滑層は従来の塗布と違い、過酷な条件下でも強固に密着し続け剥離を起こさず長期間にわたり優れた摩擦低減効果を持続させることができます。

雄ネジはもちろん雌ネジ、その他特殊形状や材質、仕様に合わせて対応可能です。
加工範囲は最小M3のねじ類から最大でΦ1,500㎜ｘ長さ3,000mmまで、1点の加工から量産ロットまで対応可能です。