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ねじの強化書(Vol.15) 規格は何によって区別するのか?

2021.03.15
ねじの強化書

規格について

規格においては、六角ボルトや六角ナット以外にも注意が必要なものがあります。
例を挙げると、小ねじやタッピンねじで、これらも本体規格品に相当するものと、附属書品に相当するものが存在します。
小ねじやタッピンねじも六角ボルトや六角ナットと同様、日本で流通している多くが附属書品となります。
名称で区別しているものは分かりやすくていいのですが、平座金のように規格が制定もしくは改定された年度で区別しているものもあります。
つまり、規格の番号(JIS B1256)はどれも同じですが、1963年のものや1978年のもの、2008年のもの、というように、平座金は年度で区別しています。
では、どの年度のものが一般的に流通しているかというと、イケキンの販売量で言うと、1963年のものと1978年のものの2種類でほとんどを占めます。
これらを区別する際の暗黙というか、不文律というか、1963年のものを「JIS」、1978年のものを「ISO」と呼んだりします。
呼び方については、1963年のものは「旧JIS」と呼ぶ場合、それに対して1978年のものを「JIS」と呼ぶこともあります。
また、六角穴付きボタンボルトや六角穴付き皿ボルトは少し性格が違っていて、主に国家規格のものと団体規格のものの2種類が流通しています。
国家規格は当然のことながら、ISO規格(JIS規格)」で、団体規格については、SSS規格(通称:スリーエス規格、日本ソケットスクリュー工業協同組合規格)という規格のものが流通しています。

ということで、規格についてまとめると、

・名称によって区別するもの・・・六角ボルト、六角ナット、小ねじ、タッピンねじ
・制定の年によって区別するもの・・・平座金
・規格の階層によって区別するもの・・・六角穴付きボタンボルト、六角穴付き皿ボルト

となります。
では、六角穴付きボルトについてはどうかというと、これは特に区別することはなく、規格としては1種類のみです。

 

今回は以上です。
ところで、不文律というと野球が真っ先に思い浮かびますが、例えば、大量リードの場面で盗塁とかバントをすると見ているほうはシラケたりしますよね。
ネジ業界にも不文律というか暗黙のルールがあって、そのひとつは前述のような規格の呼び方に関するもので、他には、M3とかの小さいサイズのネジは数を測る際の誤差が出やすいので、1パック1,000本であっても、実際は何本か多めに入れることが一般的です。
これは、数量が足りないよりも多めに入っているほうが問題になりにくい、という不文律があるためです。
ただ、最近では多くても問題になる場合があったりするので非常に悩ましいところです。
次回もお楽しみに!

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