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ホームイケキンの強みスペシャリスト堀 剛之
スペシャリスト

小さな加工業者さんの技術を信じ、
みんなで成し遂げた感動を誇りに。

スペシャリストの紹介 堀 剛之

調達部 別製チーム
リーダー
別製チームという駆け込み寺。
別製チームの役割は?
別製チームという特殊な案件を扱う部署があります。ちょっと変わったオーダー品、加工にひと手間が必要になってくるであろうカスタムメイド品を扱うのがこのチームの業務内容です。ネジや金属加工品といっても千差万別ありますから、イレギュラーなオーダーは少なくありません。ちょっと一筋縄ではいかない案件、たとえば『こんなのどうやって作ればいいの?』『この加工をどこでどう見積を出せば正解なの?』『この商品の製造コストはまだ下げられるんじゃないか?』『今まで以上の精度で量産できる?』という駆け込み寺のような役割です。
難しい課題ありきの案件に。
めんどうな仕事ばかり?
すぐには解決できなさそうな新たなニーズに対応するからこそ、別製チームの存在があり、いろんな相談が舞い込んでくるわけですが…、つまり、カンタンな仕事はありません。
典型的なニーズとしては、ネジとは関係ない板の曲げ加工のご依頼を受けたりすることでしょうか。一見カンタンなように見えても、よくヒアリングしてみると複雑な要素を含んでいることもあります。そこで私たちはご依頼ニーズの課題解決に奔走します。
あきらめないのが信条だ。
課題解決はすぐ見つかりますか?
たとえば、品質を向上させることは可能だけれどコスト面での条件をクリアするのが厳しいってことは少なくありません。仮に価格・品質ともに問題なく提供できそうでも、納品までのリードタイムで問題になることだってあります。そしてすべての要件を満たしていただける外注取引先を探すのも苦労します。いくつもの加工メーカーさんと交渉を重ねて重ねて、ようやくメドを立てたのに、求められる要件が急に変更になってしまう、なんてこともあったりします。それでもあきらめないことが私たちの取り柄でしょうか。
世界のあちこちで取引先開拓を。
手詰まりにならない工夫は?
品質・価格・供給体制を満たしていただける加工依頼先を見つけるために、社長とともにベトナムで取引先開拓に渡ったこともあります。イケキンとしての加工品質を上げるためでもあるのですが、社長曰く『世界のあちこちで起きている社会情勢を見て幅広い購買力を担保しておきたい』と。目の付け所が経営者だな、と思いました。見知らぬ国でまったく新しい加工メーカーを開拓するための第一歩ですから、まだまだ模索の段階ですが、こうした打ち手を早くからアクションしていくのがイケキンらしさなんでしょうね。
小さな加工業者さんに大きな誇り。
思い出深い取り組みは何ですか。
いろんな役割がある別製チームですが、私がもっともこの仕事を誇らしく思えるのは、規模の小さな加工業者さんと二人三脚で商品を完成させた瞬間です。無理難題に耳を傾けてくださって、一緒に考え、試行を重ね、さらにいくつもの難問を乗り越え、ようやくニーズに適う製品ができあがった時、加工業者さんへの感謝の気持ちで満たされます。
とある大手のお客様から、難易度の高い加工品のご依頼をいただいたときのことです。弊社の再委託先である加工業者の規模を知り、おそらくちょっと不安に思われたのでしょう。「要求通りの品質精度で安定供給が可能なのか」「不測の事態にすぐに対応できるのか」と、繰り返し質問がきていました。
言葉だけでは信頼が作れない。
お客様のシビアな要求?
お客様の不安を払拭するために「この数、このサイズ感ならこんなやり方がいいんじゃないかな」「コスパも万全。ご満足してもらえそうですね」「この体制でやれば品質も安定しますね」と、丁寧に進めていたのですが、ある日、厳しい監査チェックシートが届いて焦りました。シビアな基準は76項目。それぞれ具体的実施状況と、さらには4段階の自己評価も記載しなければなりませんでした。過去何年も品質の不具合をひとつも発生させていない加工業者ですから安心してください…というだけでは、信用は確保できません。
監査の壁に心が折れかける。
技術基準とは何か?
小さな加工業者さんにとっては不慣れでめんどうなプロセスですから、回答すること自体に難色を示されていて…。その気持ちは察するに余りありました。2週間後に書類を確認した際、書類はほぼ空欄でした。初めての書類作成に頭を抱えておられたのです。短期間で非常に多くのチェック項目をクリアするため私も、加工業者の社長も必死でした。書類のチェックリストを提出したあとも、指摘が入ります。1つや2つじゃありません。30個の指摘が入っているのを目にして愕然としました。
二人三脚で手を尽くす。
協力関係をどう築く?
社長には休日返上で取り組んでいただいて、ホントに胸が痛むし頭が下がります。私とともにイケキンの品質管理リーダーとともに足を運び、実施状況のヒアリングを行い、両社で協力してチェック項目をクリアするためにアレコレ手を尽くしました。何度も心が折れかけたのは私ではなく、加工業者の社長だったのは間違いありません。
あの瞬間の感動を胸に刻む。
仕事に感動があるのですね。
本当にみんなで力を合わせたという実感のある仕事でした。別製チームと営業部だけじゃなく品管も動いたし。加工業者の社長も従業員さんも、みんなで協力してもらったんです。
そして、とうとう合格をいただくことができました。その瞬間の私は、まぶたの奥がジーンとくるぐらい嬉しかったです。やっぱそういう仕事ってすごく充実感がありますよね。受注になって、納品できて、ホントによかった、と。心からみんなに感謝です。
それ以来、今も安定品質を維持できているようで、お客様も安心してくれると思います。
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