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ねじの強化書(Vol.14) 本体規格品と附属書品

2021.03.15
ねじの強化書

本体規格品と附属書品の違い

本体規格品と附属書品では何が違うのかというと、六角ボルトの場合、一部のサイズにおいて寸法が違います。
六角頭部の幅(対辺、二面幅とも言います)がM10では、本体規格品16ミリに対して附属書品17ミリと、1ミリだけ違います。
たった1ミリ??
もちろん、六角ボルトをお使いの方はそう思わないですよね。
1ミリ違うと、締め外しのための工具を変える必要があります。
当然、頭部の座面積が変わるので、締め付けトルクも変えなければいけませんので、この1ミリはとても大きな1ミリです。
また、ナットについては、一部のサイズにおいて高さ寸法が違います。
本体規格品では「スタイル1」と「スタイル2」の2種類になるのですが、M10の場合、附属書品と比較すると、スタイル1は最大0.4ミリ、スタイル2は最大1.3ミリ高くなります。
高さ寸法が高くなるということは、グリップ長さ(いわゆるネジの嵌め合い長さ)が長くなるので、安全面を考えると良いと個人的には思います。
その他にも、本体規格品には部品等級が設けられたり、ボルトの強度区分によってナットの組み合わせが決まったりと、いろんな変更点があります。
もしかすると、皆さんが気になるのは変更点よりも、附属書品が今後どうなるのか、かもしれません。
つまり、大半のネジユーザー様が使っている(と思われる)附属書品が無くなるのか、そうでないのか、ですが、商品在庫のほとんどが附属書品であるイケキンにとっても気になるところです。
そのあたりのことは、少しセンシティブなところなので、イケキンが主催する「なるほど!ねじのおもしろ講座」の中だけで触れています。
ご興味のある方は講座にご参加いただけたらと思います。
10月よりオンラインでも開催しておりますので、今までのように外出しなくても講座にご参加いただけます。

 

今回は以上です。
ところで、イケキンでは「なるほど!ねじのおもしろ講座」と銘打って10年以上も前からネジに関するセミナーを開催してきました。
昨今は至る所でオンラインセミナーが開催されているようです。
それが玉石混淆なのかどうかは言える立場ではありませんが、イケキンとしては、オンラインであろうとなかろうと、セミナーでお伝えしたいことは一貫して同じです。
とは言え、ITツールや音響機器の操作には四苦八苦しております。
年のせいにしたくはありませんが。
次回もお楽しみに!

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