SWCHの直後に付帯する数値について
SWCHの直後に付帯する数値は炭素の含有量のことで、8から18までが多いのですが、これは含有量の100倍の数値で表します。
つまり、8なら炭素の含有量0.08%となります。
これらは低炭素鋼で、この先に出てくる強度区分で言うと4.8、いわゆる低強度のネジを作るために利用されます。
また、このSWCHの炭素の含有量には45、つまり0.45%も含有するものもあって、これはかなりの含有量で、熱処理を前提とする材料で、強度区分で言うと8.8、いわゆる中強度のネジを作るために利用されることがあります。
SS400について
鋼の代名詞のような扱いをされることが多いのが、一般構造用圧延鋼材で、代表的な鋼種はSS400です。
ただ、流通量が比較的多いネジ径でこの材料が利用されることは極めて少なく、どちらかと言えば太いネジ径、例えばM36以上のボルトやアイボルト、アイナットといった製品に利用されることが多いです。
アルファベットや数字が持つ意味は以下の通りです。
S…Steel(鋼)のS、材質を表しています
S…Structure(構造用)のS、規格を表しています
400…最小の引張強さ(400N/mm2)を表しています
お気づきのように、この材料には炭素量の規定はなく、その代わりに最小の引張強さが規定されています。
ここで出てくる引張強さの400N/mm2は、材料の断面積が1mm2のものに400N(約40kgf)の引張荷重を加えても破断してはいけないということを意味しています。
今回は以上です。
次回もお楽しみに!