熱処理による性質の変化
熱処理によって鋼の性質は主に以下のように変化します。
①鋼が硬くなる
熱処理で硬くすることによって、衝撃に対して強くしたり、摩耗に対して強くしたりすることが出来ます。
②鋼が粘り強くなる
硬くするだけでは脆くなって壊れやすくなるため、熱処理によって粘り強くすることが出来ます。
③鋼の組織が均一になる
塑性加工(圧力を加えて盛り上がらせたり、へこませたりする)によって乱れた組織の結晶構造を熱処理によって均一にすることが出来ます。
④鋼が軟らかくなる
塑性加工や切削加工をしやすくするために熱処理によって軟らかくすることが出来ます。
熱処理の種類
ねじに施す熱処理の種類は大きく分けて2種類あります。
①全体熱処理
鋼全体の性質を変化させる熱処理で、強くしたり、硬くしたり、反対に軟らかくする熱処理です。
②表面熱処理
鋼の表面のみ性質を変化させる熱処理で、表面を硬くすることがほとんどです。
今回は以上です。
次回もお楽しみに!