ねじは、材料の種類や熱処理の有無、熱処理の程度によって何種類かの段階の強さに分類されます。
これを「強度区分」といい、数字の組み合わせや数字のみで表すもの、英数字の組み合わせで表すものがあります。
ねじを使用する上でもっとも重要な要素は強度区分といっても過言ではなく、使用用途によって適切な強度区分を選定しないとねじの破断や相手母材の破壊、それによって機械装置などの損傷といった重大事故につながりかねません。
JIS規格(日本産業規格)では、強度区分には次の種類があります。
①鋼製おねじの強度区分・・・鋼製のボルトや小ねじなどの強度区分で、「4.8」や「12.9」というように、ドットで区切りをつけた数字の組み合わせで表します。
②鋼製めねじの強度区分・・・鋼製のナットの強度区分で、「4」や「10」というように、数字のみで表します。
③ステンレス鋼製おねじの強度区分・・・ステンレス鋼製のボルトや小ねじなどの強度区分で、「A2-50」や「A4-70」というように、ハイフンで区切りをつけた英数字の組み合わせで表します。
④ステンレス鋼製めねじの強度区分・・・ステンレス鋼製のナットの強度区分で、「4」や「10」というように、鋼製めねじと同様に数字のみで表します。
⑤鋼製止ねじの強度区分・・・頭部のない鋼製の止ねじの強度区分で、「45H」というように、区切りのない英数字の組み合わせで表します。
今回は以上です。
次回もお楽しみに!