ねじに施す表面処理はめっき加工やコート加工を指すことがほとんどで、その方法は電気めっき、化学めっき、化成処理、溶融めっき、塗装・コーティングがあり、実際には金属や合成樹脂が使われます。
【単一金属めっき】
一種類の金属元素からなる純金属を使用するめっきで、利用される主な金属は、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、クロム(Cr)、銀(Ag)、スズ(Sn)などで、これらを多層にする場合もあります。
また、金属ではないですが、シリコン樹脂やナイロン樹脂などをコーティングすることもあります。
【合金めっき】
複数の金属元素を混ぜた(つまり異なる物質が同化している)金属を使用するめっきや表面処理で、何と何を混ぜ合わせることが多いのかというと、亜鉛とニッケル(Zn-Ni)、スズとコバルト(Sn-Co)、スズとニッケル(SN-Ni)、ニッケルとリン(Ni-P)で、こちらも多層にする場合もあります。
【複合めっき】
主成分である金属や合成樹脂の中に別の材料の粒子が入っためっきや表面処理で、無電解ニッケルにPTFE(フッ素樹脂)、エポキシ樹脂に硬化剤といったものがあります。
合金めっきとの違いは、合金めっきが異なる物質が同化しているのに対して、複合めっきは異なる物質が同化していない、又は一定条件下(例えば応力が発生すると混ざる)で混ざる、ということです。
今回は以上です。
次回もお楽しみに!