ノルトロックワッシャーで
●ゆるみによるネジの脱落を防止
●毎朝の点検・増し締め作業を不要に
課題解決の事例集
食品製造ラインの異物混入防止と点検作業の軽減
2022.05.06
お客様の産業食品加工メーカー
部署名設備保全
解決策のご提案
相談までの経緯
課題の概要
製造した液体をパック詰めする最終工程において、設備ラインに使用されたネジが脱落してしまい、商品に混入した状態で気づかないまま出荷されてしまった。
小売店の点検でたまたま発見されたため、生産を停止して全商品回収作業となった。
幸いにも消費者が体内に飲み込むような事態には至らなかったが、以降は脱落の可能性がある箇所はすべて応急対策をすることとなった。
しかし始業前の点検作業が過剰な負担となっているため、根本的な解決策を取り入れたい。
小売店の点検でたまたま発見されたため、生産を停止して全商品回収作業となった。
幸いにも消費者が体内に飲み込むような事態には至らなかったが、以降は脱落の可能性がある箇所はすべて応急対策をすることとなった。
しかし始業前の点検作業が過剰な負担となっているため、根本的な解決策を取り入れたい。
問題の原因
製造ラインで起こる振動に対するゆるみ防止対策が取られていなかった。また増し締めをしたとしても、適切な締め付け力が発生しているとは限らないため効果は万全ではないと考えられる。
当時のお客様の対策
ネジ脱落対策のため、始業前点検を日課とした。
作業員(正社員)が必ず30分程度のねじ増し締めを行った。
しかしながら脱落防止対策になるのか、そもそも効果が分からない。
さらに時間がかかりすぎて、本来の業務に支障をきたしている。
作業員(正社員)が必ず30分程度のねじ増し締めを行った。
しかしながら脱落防止対策になるのか、そもそも効果が分からない。
さらに時間がかかりすぎて、本来の業務に支障をきたしている。
イケキンが提案したこと
課題解決の要件
(1)脱落に対して効果のある、ゆるみ防止対策であること
(2)メンテナンスの手間を減らす対策であること
(2)メンテナンスの手間を減らす対策であること
解決策の提案 ノルトロックワッシャー
まず全国の工場責任者の方が集まるタイミングで「ねじのゆるみセミナー」を開催し、実際の課題事例を皆さんと共有した後に原因と対策についてヒアリングおよびディスカッションを進めました。
聴き取りした内容から仮説を立て、ねじの張力を利用することによって「回転ゆるみ」に効果のあるノルトロックワッシャーをご提案しました。
今回の脱落は、製造中の設備ラインに発生する振動によって起こる「回転ゆるみ」が原因であると考えられるためです。
聴き取りした内容から仮説を立て、ねじの張力を利用することによって「回転ゆるみ」に効果のあるノルトロックワッシャーをご提案しました。
今回の脱落は、製造中の設備ラインに発生する振動によって起こる「回転ゆるみ」が原因であると考えられるためです。
技術検証
現在使用中のゆるみ対策製品とノルトロックワッシャーについてユンカー式振動試験機による比較試験を行いました。
激しい振動下でも、ゆるみに効果的、つまりは脱落を防ぐことのできると証明されたノルトロックワッシャーが採用されるようになりました。
激しい振動下でも、ゆるみに効果的、つまりは脱落を防ぐことのできると証明されたノルトロックワッシャーが採用されるようになりました。
対策の成果・結果
提案結果
まずモデル工場で一部ノルトロックワッシャーが使用された結果、ネジの脱落の兆候は見られませんでした。
従来は増し締め作業の際に、ネジがゆるんでいる箇所を発見されていたそうです。
また応急対策である点検作業をなくすことになり、作業員の方の負荷軽減につながっています。
その後、全国の工場で導入され既設のラインは全て交換を行い、新規導入する機械に対しては標準装備することとなりました。
従来は増し締め作業の際に、ネジがゆるんでいる箇所を発見されていたそうです。
また応急対策である点検作業をなくすことになり、作業員の方の負荷軽減につながっています。
その後、全国の工場で導入され既設のラインは全て交換を行い、新規導入する機械に対しては標準装備することとなりました。
ユーザーメリット
・異物混入を防ぎお客様に安心した食品を届けることができる。
・毎朝の増し締め時間を大幅に短縮することができた。
・設備の設計段階からメーカーを交えて対策を取れるようになった。
・毎朝の増し締め時間を大幅に短縮することができた。
・設備の設計段階からメーカーを交えて対策を取れるようになった。
グループ会社様まで拡張
洗浄するため耐食性必須
洗浄するため耐食性必須
1.グループ会社様まで拡張
本社様だけでなく同業のグループ会社さまや設備納入メーカーさまをご紹介いただき、各社に対して設備の設計時から技術的な診断を行うようになりました。
2.洗浄するため耐食性必須
しかしお客様社内の連携不足から、発注する製品の材質を誤り、錆が発生する事案がでました。納入後の訪問確認時に発見されています。
こちらは別記事にて後日、発信予定です。
本社様だけでなく同業のグループ会社さまや設備納入メーカーさまをご紹介いただき、各社に対して設備の設計時から技術的な診断を行うようになりました。
2.洗浄するため耐食性必須
しかしお客様社内の連携不足から、発注する製品の材質を誤り、錆が発生する事案がでました。納入後の訪問確認時に発見されています。
こちらは別記事にて後日、発信予定です。
・毎朝の増し締め作業が追加されたことによって、価値を生まない負荷だけ増えて仕事がはかどらなかった。
それだけでなく、毎朝ゆるんでいないかチェックするのが怖かったので、心理的な負荷も解消されてよかった。