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ホーム課題解決の事例集ゆるみ止め対策でメンテナンス回数の低減と品質の向上
課題解決の事例集

ゆるみ止め対策でメンテナンス回数の低減と品質の向上

2023.08.01
お客様の産業産業機械メーカー
部署名品質管理

解決策のご提案

ノルトロックワッシャーで
●メンテナンス回数の低減
●製品品質の向上

相談までの経緯

課題の概要

製本装置に六角穴付きボルト(CAP)を使用しているが、納品後にゆるみが発生している。
月2~3件報告があり、その度に客先へ出向いてメンテナンスをしている。

問題の原因

製本装置の輸送中や稼働中の振動の影響を受け、回転ゆるみが生じている。
アイマークを引いていたのでゆるんだことには気付けるが、対策が出来ていない。

当時のお客様の対策

不具合が起きる度に出向いてメンテナンス(増し締め)を行っていたが、事業が拡大し納品先が全国各地に増え対応しきれなくなっている。
メンテナンスに行くための出張費もかさんできており、コスト面でも影響が出てしまっている。

イケキンが提案したこと

課題解決の要件

(1)回転ゆるみに効果がある製品を提案すること
(2)メンテナンス回数を減らせること

振動による回転ゆるみを物理的に防ぐ「ノルトロックワッシャー」

現場検証をしてゆるみの原因が振動による回転ゆるみだということが判明していたため、最も効果を発揮するであろうノルトロックワッシャーをご提案。
ノルトロックワッシャーは摩擦ではなく「軸力(※)」を利用してゆるみを物理的に防ぐゆるみ止め製品。

 

※軸力…軸力とは、締め付けにより引っ張られたねじが、元の長さに戻ろうすることで間にあるものを挟み込む力(固定力)のこと。

 

ノルトロックワッシャーの製品紹介はこちら

効果を検証するため、ユンカー振動試験(※)を実施することをご提案。
製品の別の部分でゆるみ対策としてスプリングワッシャーとナットタイプのゆるみ止めを使用されていたので、比較材料として以下の4つの条件で試験を実施。
・ゆるみ止めなし
・スプリングワッシャー
・ナットタイプのゆるみ止め
・ノルトロックワッシャー

 

グラフの縦軸が軸力、横軸が時間。
上記の試験結果から、ノルトロックワッシャーがよりゆるみ止め効果を発揮できることが分かった。

 

※ユンカー振動試験
ドイツ工業規格DIN65151準拠に準拠したボルト締結体の振動試験。
世界で最もシビアな耐振動性試験と呼ばれる。
ロードセルによって軸力が客観的数値で、リアルタイムで確認できる点から世界で主流となっている。

対策の成果・結果

提案結果

ユンカー振動試験のデータを比較し、ノルトロックワッシャーが圧倒的に効果があることが実証された。
まずは数サイズから採用が決定。

ユーザーメリット

(1)回転ゆるみを対策できる製品が見つかった。
(2)採用後、毎月のようにあったゆるみのトラブル報告がゼロになった。
お客様の声
NLWを採用したことにより、お客様のところでの点検のみで済むようになり、私たちがメンテナンスに出向く回数が大幅に削減できました。
その結果メンテナンスの手間や出張費、作業者の負担軽減にも繋がりました。
また、ゆるみ対策が品質向上に繋がり、それによってお客様からの評価も上がりました。
後日の相談等
今回の試験結果を踏まえて、普段他の箇所で使用していたゆるみ止め製品についても見直しを検討することになったそうで、イケキンに相談がありました。
使用箇所ごとにかかる負荷や振動の大きさが違うので、それぞれに適したゆるみ対策製品をご案内中です。
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