ねじの基礎≪1≫でご紹介した通り、めねじとは主にナット形状のものを指します。
おねじと違ってナットしかないのか?と思われそうですが、ナットの中でも用途に応じて様々な形状・機能のものがございます。
今回のコラムではどのような形状・機能のナットがあるのかをお伝えします。
一般的なナット「六角ナット」
六角形の真ん中にめねじが切られているナットです。
1種、2種、3種とあり、面取りの有無・高さが違います。
ゆるみ止め機能付きのナット
丸座金と一体化したものや、外周に溝をつけたもの、リング状のものをカシメたものなど、形状が工夫されていてゆるみ対策ができるナットがいくつかございます。
ゆるみの種類(※)や使用環境に応じて最適なものを選択します。
代表的なゆるみ止めナット…フランジ付き六角ナット、溝付き六角ナット、フリクションリングナット、ナイロンナットなど
※…ねじのゆるみについては別のコラムで解説しています。
特殊な形状のナット
六角形以外にも、四角形のナット、溶接するための突起物が付いた溶接ナットなどがございます。
使用箇所の形状に応じて適切なものを使用します。
その他、手で締め付けができるように蝶型になっている蝶ナットや、おねじ(ボルト)の先端部の出っ張りで手を傷つけないよう保護するためのキャップが付いた袋ナットなどなど、様々な目的で作られたナットがあります。
まとめ
ざっくりと3つに分けて紹介しましたが、世の中には非常に多くのナットが存在します。
それぞれ用途・機能が違い、選定の際に迷う方も多いのではないでしょうか。
よく使われるナット(めねじ)の種類を、特徴と共にまとめた資料をご用意しました。
ねじ選定時の参考にしていただければと思います。