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技術コラム

ねじの基礎≪5≫ ねじ周辺部品

2024.05.20
ねじの基礎

これまで3回にわたり、おねじとめねじ、座金について説明・ご紹介してきました。
今回は「ねじの周辺部品」についてご紹介します。
イケキンのような、いわゆるねじの商社では、ボルト・ナット・座金類以外にも、ピン・キー・リベットなどのねじ周辺部品も取り扱っています。
もちろんそれぞれの部品に役割があり、使われ方も様々です。
今回はねじ周辺部品の中でも市場でよく流通しているものをご紹介します。

1.抜け止めとして使われる「止め輪」

リングのような形をした、保持部品を簡単に止めるために使用される「止め輪」という部品があります。
様々な形状のものがございますが、主な分類としては以下の3通りです。

①スラスト方向(軸部に対して180°の方向)から挿入するもの(溝加工必要)
(例)C形止め輪軸用・穴用

②ラジアル方向(軸部に対して90°の方向)から挿入するもの(溝加工必要)
(例)E形止め輪

③スラスト方向(軸部に対して180°の方向)から挿入するもの(溝加工不要)
(例)クリップ形止め輪

2.半永久的に締結するときに使う「リベット」

リベットとは、一般的には円柱状で、片側に頭部が付いており、対象物の穴に通した後反対側も同様の形状につぶすことで固定する部品です。
ボルトやナットと違い、一度締結すると容易に外すことが出来ません。
(溶接などの接合に近い形ですが、ドリルを用いてリベットの頭部を削れば外すことが出来ます。)
頭部の形は、丸型・平型・皿型などがあります。

3.位置決めやねじの回り止めに使われる「ピン」

ピンは2つ以上の部材や部品の締結、部品の位置決め、ねじの回り止めなどの目的で使用される部品です。
位置決めに使われる平行ピンやダウエルピンなどは円柱のような形をしています。
回り止めに使われる割りピンなどはヘアピンのような、針金を折り曲げたような形をしています。

4.効率よく動力を伝達するための「キー」

キーは平行キー・マシンキー・スッピルなどと呼ばれ、回転軸と歯車を固定する際などに使われる機械要素部品です。
キーを埋め込むことで、回転軸(シャフト)と歯車(ギア)の回転がずれないよう固定し、動力を効率よく伝達する重要な役割があります。

5.まとめ

これまでにご紹介してきたねじ・周辺部品以外にも、様々なねじ関連部品がございます。
例えば、大地と建物をつなぐためのアンカー類、機械の脚に使用される調整ボルトなど、ここでは紹介しきれないほど様々な部品があります。
1~4でご紹介してきたねじ周辺部品に加え、市場でよく流通しているものを資料にまとめました。
今後の設計の際に参考にしていただけますと幸いです。

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